36.目的語が2つある受け身の形、前置詞つきの動詞を受け身にする形
◇目的語が2つある場合、受け身はどう作る?
I gave him a present.(私は彼にプレゼントをあげた)
この文を受け身にすると、どうなるでしょうか?
実は、2つの文ができます。
1.彼は私にプレゼントをもらった。
2.プレゼントは私によって彼に渡された。
2.は、日本語では「?」ですが、モノが主語になることは英語では多々あります。
(これはさすがに言わないと思いますが)
The picture was painted by Renoir. (この絵はルノワールによって描かれました)
などはアタリマエに言います。
さて、それではまず、英語にしてみましょう。
1.He was given a present by me.(彼は私にプレゼントをもらった)
2.A present was given to him by me.(プレゼントは私によって彼に渡された)
2をよーく見てください。
「was given 」 の後に“ to ”がついていますね。
どこから出てきたんでしょうか???
これには、元の文を解説しなければなりません。
もう一度、最初の文を見てください。
I gave him a present.(私は彼にプレゼントをあげた)
「give」は目的語を2つ取れる動詞です。
目的語は“ him ” と “ a present ”の2つ。
なので、元の文も、目的語を入れ替えて書くことができます。
その場合、
I gave him a present.
「人にモノを」の順番では、前置詞はいらない
I gave a present to him.
「モノを人に」の順番だと人「に」の部分で“ to ”が必要になる。
さて、ではこの書き換えた文を受け身にしてみると・・・
も納得が行きますね!!
前置詞がある場合は、それもセットでまるごと書いちゃうのがポイントです。
◇前置詞つきの動詞を受け身にする場合
I laughed at him. (私は彼を笑った)
人を笑うなんて、ひどいですね、この人は。
では、彼を主語にして書き換えてみましょう。
He was laughed at by me.(彼は私に笑われた)
なんだか、被害者なイメージが強くて、もっと悲しい感じになってしまいました。
さて、文の意味はさておき・・・
“ laughed at by me ”って、なんだか気持ち悪いですよね?
ついつい、laughed by meとやってしまいそう。
でも堂々と自信を持って
He was laughed at by me.
と言ってくださいね。
ほかにも、熟語的に使われている動詞はそのまま受け身にしちゃってください。
speak to(話す)
talk to(話す)
rely on(信頼する)
take care of(世話をする)