英語は逆から学べは、脳科学者による最新の脳科学をもとに英語脳を作るための方法が書かれた本です。
最近ではすっかり定着した英語脳ということばですが、この本の著者苫米地英人さんが言い出した造語のようですね。
英語脳とは、日本語を話している脳とは別の場所に英語を話す脳をつくるということなのですが、英会話を上達させるには、この英語脳に関してしっかりと理屈を理解したほうがいいようです。
様々な本でこの「第二外国語を話すための脳」について書かれていますが、今まで読んだ本の中ではこの本が一番詳しく書かれていると思います。
最新の脳科学に基づく理論、仮説などが専門用語といっしょに出てくるので、1つずつしっかりと理解するつもりで熟読しないと頭には入らないところはあるのですが、この本に書かれている「英会話を覚えるために行う内容」は特に難しい理論や脳科学を理解しなければいけない訳ではなく非常にシンプルなものです。
「英語脳」や「脳の学習限界年齢」といったことをしっかり頭に入れた上で英会話の学習をしたほうが効果的だということでしょう。
こういう理論とかが理解できることって大人の強みですよね。
この方法が簡単にできるかどうかはわかりませんが、高価な英会話教材を買わされるなど特に大金がかかるわけでもなく、留学して常に英語を聞ける環境用意するなど物理的に難しいことを要求されるわけでもないので、すぐにでも実践できる内容です。
まあ、実際に方法を書いてしまうと著作権の違反にもなりますし、この本を買わなくてもよくなってしまうので詳しくかけませんが、方法論というか理論としては、私の中では納得はできるけど目からウロコのような感じっではなく許容範囲といった感じです。
最新の脳科学の基づいて書いているのですが、脳のことはまだまだ分かっていないことが多いので仮説の域を超えていないと言うことも頭に入れて読む方が良いでしょう。
聴くだけで「記憶力」「問題解決力」「自己決断力」が高まるCDがついている
それと、この本もCDつきです。
最近この手の本はCD付きが多いですね。
CDの内容は自己実現力を高める、記憶力を高める、問題解決力を高める音源がサブリミナルで埋め込まれているそうです。
実際に聞いてみると、4つの音源が入っていて、そのうち3つは「曲」という感じです。
1曲目、3曲目がピアノで弾かれているもの、2曲目は電子音みたいなものが入った音源で4つ目の音源は「無音に近い雑音」のような感じです。
素人の私には分かりませんが、ちゃんと意味があるのでしょうね。
まあ、なんというかオマケ程度、話のネタ程度と考えておいたほうが良いでしょう。
全体的な感想としては、読み物としては面白いかなあと言う雑感です。
50倍英語脳プログラムの手法が知りたくて買う人もいると思うのですが、立ち読みで読めるぐらいのページ数しか書かれてれていないので、過度の期待は禁物です。
※第4章と5章にかかれています。