リスニングとリーディングは非常に関連性が高いスキル
英会話の学習手段を、詳細に分けてみるといろいろなものがあります。
リスニング
スピーキング(ネイティブの綺麗な発音を手に入れる)
リーディング
ライティング
英文法を理解する
英語のリズムを覚える(イントネーションも含む)
帰り読みをなくす
・・・などなど細かく分ければ、まだまだ出てくると思うのですが、英会話の「学習手段」ではなく、「必要なスキル」と考えると、大きく分けて4つになります。
リーディング(インプット)
ライティング(アウトプット)
スピーキング(アウトプット)
これら4つのスキルをさらに関連付けると、
2.ライティングとスピーキング(英語を脳から引っ張り出す)
の2つに分かれます。
今回はこれら2つのうちのリスニングとリーディングに関して考えてみたいのですが、この2つのスキルはインプットという点では非常に共通点が多いスキルです。
私は英語の学習をリスニングと頻出するフレーズのパターンを覚えることから始めることをオススメしているのですが、これは私達日本人が最低でも義務教育である「中学」である程度の英語教育を受けている分、ある程度の英語読解力があると思っているからです。
知らず知らずのうちに、リーディングはある程度できている人が多いんですね。
中学のとき英語嫌いだったから、私はこれに当てはまらないわ!!
と思ったかたも、少し考えてみてください。
今から中国語と英語を勉強するならどちらが早く覚えられますか?
日本語は漢字を使うので中国語と答える人もいるかもしれませんが、こう考えればハッキリします。
異国の地で1人取り残された時、中国とアメリカだったら、どちらの国がコミュニケーションをとりやすいですか?
中国よりもアメリカのほうが何とかなりそうじゃないですか?
英語は聞き取れなかったとしても、書いてもらえば理解できますし、伝えたいことも知っている英単語を並べれば何とかなるものです。
中国語の場合は、漢字の意味でなんとかコミュニケーションはとれそうですが、無理があると思います。
中国の漢字と日本の漢字はちょっと違いますし。
これは、どんなに英語が嫌いだった人も、人並みに英語の授業を受けているわけですから英語を学習するための「ベース」が出来ているからです。
学校で教える英語は確かに間違いだと思える学習法もありましたが、基礎を勉強するという面ではかなり役に立っています。
そして、ほとんどの日本人が高校を出ていると思うので、もう3年はプラスで英語の勉強をしているはずです。
リスニングとリーディングの違い
その違いは、リーディングは英語読解力があればできますが、リスニングは英語特有の音を聞き取れないと出来ないというところです。
もう少し分かりやすく言うと、知っている英単語だけを使った、しかも十分理解できるシンプルな英文だとしても英語ネイティブが話すスピードと発音だと聞き取れないので理解できないということなんです。
いくら「読めば分かる英語なのに・・・」と悔しがっても、英語の音を聞き取る能力が低ければ英語が理解できないんですね。
その英文は分かるのに、何を言ってるか分からないなんてもったいない・・・・
これを補うためには音を聞き取る能力(リスニング能力)を高めないといけません。
知らない言葉は聞き取れない?
私は英語を学習する過程で一般の英語学習者さんとお会いして話をする事が多いのですが、リスニングに関して色々質問をさせてもらっていると知らない英語は聞き取れないと言う持論をお持ちの方がいます。
私は、ここに重要なことが隠されていると思っています。
リスニング力をアップするためには、英語の音(日本語になくて私達が聞き取りいくい音)を覚えるためのレッスンなど音を聞くということに関してだけ取り上げがちなんですが、リスニングは様々な要因がかさなって上達していくものなのなんですね。
単純に音を覚えるだけでなく、その言葉自体も知っているほうが聞き取りやすくなりますし、相手が何を言うか予想できるぐらい英語に接していればさらにリスニングは上達していきます。
つまり経験がリスニングの補助になっているんです。
先ほどの論争に当てはめて解説すると、その英語を知っていればリスニングの補助にはなる(聞き取りやすくなる)ということです。
だって一度も聞いたことがない英語よりも、何度も聞いたことが会って言っも知っている英文のほうが聞き取りやすいでしょ?
当然知らない英語もその音自体は聞き取れるようになりますが、「知らない英語は聞き取れるけど、理解ができない」という事になってしまいますので意味が無いんですね。
音を聞き取る能力と英語を理解する能力は別物ですが、その経験がリスニングの補助になるということは覚えておきましょう。