119.toと相性のよい動詞
まずはtoを使う動詞です。
toの基本イメージは「目標への到達」でしたね。
前置詞の項目でもお話しましたが一番基本の使い方は
He gave a present to his girlfriend.
(彼はガールフレンドにプレゼントをあげた)
のような「人にモノを与える」 使い方ですね。
では、他にはどんな動詞がtoと結びつくのでしょうか。
talk/speak
「話す」という動作は、通常相手に向けて話すものですよね。
目標=相手へ到達するイメージですので、talkやspeakはtoを使います。
An old woman spoke to me.
(ある老女が話しかけてきた)
listen
listenも、「耳を傾けて聞く」という動詞です。
「自然に聞こえてくる」のはhear(他動詞)。
listen toはまさに音の出所に耳を傾けるイメージです。
I like listening to the music.
(私は音楽を聞くのが好きです)
apologize(謝る)
謝る、という動作も相手が必ずいるものですね。
apologize to 人で、気持ちが謝罪する相手に向いているイメージです。
謝る内容を表すときにはfor~を使います。
She apologize to me for being late.
(彼女は遅れたことを私に詫びた)
explain(説明する)
何かを説明するときにも、相手が必要ですよね。
explain自体は他動詞ですが、「人に」の意味を加えるときにはtoを使います。
We explained the rule of the game to him.
explain +目的語+to+人
で、人に~を説明する、となります。
appeal(訴える)
appealは、大衆に何かを訴えかけたり、法廷に訴えたりするときに使う動詞です。
訴えるときも、相手が必要ですね。
これもtoを使います。
appeal +to+人+to do
appeal +to +人+for ~
They appealed to the nation to solve the indemnification problem.
(彼らは国に補償問題の解決を訴えた)
He appealed to the audience for donations.
(彼は聴衆に寄付を求めた)
adhere(固執する、断固まもる、くっつく)
adhereも「固執する、守る相手」が必要なのでtoを使います。
You must adhere to the rules when you play soccor.
(サッカーをするときにはルール厳守です)
うっかりtoを使わないように気をつける動詞
相手が必要だから、とうっかりtoをつけてしまいそうですが、以下の動詞は他動詞なので要注意。
call
callは「電話する」の意味ですので、もちろん相手は必要なのですが他動詞。
answer
answerも「答える」ので相手が必要ですが、これも他動詞。
hear
これは先ほども説明しましたが、「耳を傾けなくても聞こえる」意味。しかも他動詞なのでtoは使えません。