121.forと相性のよい動詞
では次は、forと相性のよい動詞を紹介していきます。
forの基本イメージは「その方向に向かう」でしたね。
気持ちやモノなどが、そっちの方向に向かっているイメージと相性の良い動詞を見てみましょう。
さて、そんなforと相性の良い動詞です。
wait
まずはwaitです。
She has been waiting for her boyfriend for 3 hours.
(彼女はかれこれ3時間も彼氏を待っている)
waitはforと非常に相性のよい動詞で、あまり他の前置詞と使われることは多くありません。
ときどき
Wait until March, and you’ll get a chance.
(3月まで待てば、チャンスがあるよ)
などという使い方もしますが、ほとんどの場合はforですのでこれはこのまま覚えてしまいましょう。
look for、search for(探す)
先ほどはatと一緒に使われたlookですが、forと一緒に使って「探す」という意味にもよく使われます。
I’ve lost my wallet, could you look for it?
(財布が見当たらないの、探してくれないかな?)
同じく search(探す)もforとセットで使われます。
searchは自動詞で使う場合にはsearch forで良いのですが、他動詞でも使われます。その場合にはsearch A for Bで「Bを求めてA(場所)を探す」という意味です。
I serched my pocket for some money.
(お金がないかとポケットを探した)
buy
基本イメージのところでも登場しましたが、誰かに何かを買う、つまりbuyという動詞は、forと相性のよい代表的な動詞です。
I gave a book to her.
I bought a book for her.
受け手ありきのgive toと違い、気持ちは誰かに向かっているけど、実際に届くかどうかは分からない、そんなforの曖昧さが際立っています。
ask
askもforと一緒に使われることが多い動詞です。
askは本来「尋ねる」という意味で、他動詞で使われることが多いので
I asked him the way to the station.
(私は彼に駅への行き方を聞いた)
という風に前置詞なしで使います。
ですが「ものを頼む」という意味でaskを使う場合は
ask 人 for もの
で人にものを頼むという意味になります。
I asked her for more information about the job.
(私は仕事についてもっと情報がほしいと彼女に頼んだ)
wish、hope(願う、希望する)
hope、wishなど「願い」系の動詞は、適うかどうか分からないけれど気持ちはそっちの方向に向いている、というforのイメージと非常に相性がよい動詞です。
どちらも他動詞ではthat節を取って使いますが、自動詞で使う場合は前置詞を伴って使います。
I wish for world peace.
(世界平和を望む)
I hope for a brighter future.
(よりよい未来を願う)
thank/blame
thank(感謝する)、blame(責任を問う)なども感謝や責任の内容を表すときにはforを使います。
どちらも
thank 人 for 内容
blame 人 for 内容
という使い方をします。
I thank you for your kindness.
(ご親切に感謝します)
He blamed his father for the accident.
(彼はその事故を彼の父親のせいにした)
apply for(応募する、申し込む)
applyは仕事などに応募する場合にforを使います。
I will apply for a summer job.
(私は夏のアルバイトに応募するつもりだ)
apply to も使いますが、「~に適用する」という意味になります。
The rules applies to all the students in this school.
(この規則はこの学校の全生徒に適用される)