39.現在完了形③「継続・経験」
では、完了形の基本を頭に入れたところで次に行きましょう。
完了形のシチュエーション、2番目です。
②前からそうだし、今もそうなのよ!の「継続」
I have lived in Osaka for three years. (私は3年間大阪に住んでいる。)
これは現在完了形で書きます。
では、過去形や現在形だと書けないでしょうか?
過去形だと
I lived in Osaka three years ago.
現在形だと
I live in Osaka.
過去形と現在形をくっつけてみると
I lived in Osaka three years ago and I live in Osaka.
3年前に住んでいてその後どこかに行って、また今、大阪にいるみたいです。
そうじゃなくて、3年前からずーーーっと大阪に住んでいる!と言いたいときは現在完了形を使うしかないのです!
現在完了形は「過去と現在の間のことを話す時制」であり、現在に重きを置いた時制ですから、「今住んでるけど、前から住んでるんだからね!新参者扱いしないで!!」と言いたいときなんかに便利です。
ポイント
※継続の意味で使うときには「~からずっと」の意味を表す「since~」とか「期間」を表す「for」などを一緒に使うことが多いです。
③生まれてから今までにこんなことしたぜ「経験」
お次は「経験」を表す現在完了です。
アメリカって、行ったことある??
と聞くときって、期間はいつからいつまでを指すのでしょうか?
言葉では言わないけれど、経験を聞くときには普通「生まれてから今まで」が前提ですよね。
ほら、そうすると、この過去と今の間のことを聞いていますよね!!
ですから現在完了を使います。
I have been to the USA once. (私は一度アメリカに行ったことがあります)
★重要★
「~に行ったことがある」は「have gone to」ではなく「have been to」です。
“ gone ”の原形、“ go ”は“ 行く”という意味ですが、現在完了形は現在の状態までニュアンスに含みます。
これだと「行ってしまって、今ここにいない」という意味になってしまうので、「行ったことがある」という意味では「have been to 場所」を使います。
「ここ3年間で海外に2度行きました」と言ってみる
では「ここ3年間で海外に2度行きましたは」どう書くのでしょうか。
I’ve been abroad twice for the last three years.
“ last ”は最後」ではなく「最近3年」という意味です。
ですのでこの例文だと3年前から今までの期間の話になります。
また、“ ever ”いまだかつてという意味での経験の表現をする現在完了形では「ever」をよく使います。
ちなみに“ ever ”の否定は“ never ”「いまだかつて~ない」です。
Have you ever been to Osaka?((いまだかつて)大阪に行ったことがありますか?)
No,I have never been to Osaka.(いいえ、(いままで一度も)行った事がありません)
和訳で「いまだかつて」を入れると大げさなのですが「経験」を問うときは「ever」を入れることで「今までに」というニュアンスが強まるので英語では入れることが多いです。
そして、否定文 は「ever」ではなく「never」を入れます。
◇3秒で見分ける!過去形と現在完了形の使い分け◇
日本人にはこの考え方がないため、とにかくややこしい過去と現在完了の使い分けですが、
とりあえず、考え方としてこれを叩き込みましょう!
過去の副詞があるかないか?
→ 過去の副詞があれば過去形!!
もしあっても、現在までつながっている継続の副詞であれば
(since・・・からずっと)(for・・・その期間ずっと)があれば
→ なければ現在完了形