109.つながりを表す前置詞 with
ofは使い方が多くて大変でしたね。さて次は少し分かりやすいwithです。
「~と一緒に」と訳されることが多いですので想像も付きやすいと思いますが、withの基本イメージは「つながり、一緒に」です。
そしてもうひとつ、あまり知られていないのですが、はるか昔withは「対抗、向かう」という意味合いでも使われていたことから、方向性の意味も含めて使うこともあります。
一番ベーシックな使い方は、まずこれです。
Will you go shopping with me?
(一緒に買い物に行く?)
まさに「つながり、一緒に」イメージそのままです。
withのイメージの広がり
withは、基本イメージからかけ離れたものはあまりないので、ここから発展形を紹介していきます。
所有
一緒、という意味合いから「持っている」という意味合いにもなります。
I have no money with me.
(私はお金を持ちあわせていない)
I know that man with beard.
(私はあのひげをたくわえた男性を知っている)
道具、手段
道具や手段などを「使って」という意味で、withを使います。
Please fill this form with a pencil.
(鉛筆で欄に記入してください)
人にものをあげる
Bees supply peple with honey.
(ミツバチは人にはちみつを与えてくれる)
人にモノをあげるパターンにはwithを使います。
人に向かって、人とつながりを持たせるイメージですね。
ほかにも
provide(供給する) 人 with モノ
feed(食べ物を与える)
などがあります。
付帯状況
「つながり」という意味から同時性=付帯状況についても使います。
Don’t speak with your mouth full.
(口にものを入れて話してはいけません)
方向性を含むwith
ここまでは、あまり抵抗なくいけたのではないでしょうか?
さて、ここからはもう少し広がりのある使い方です。
~に対して
I was satisfied with the result.
(私はその結果に満足した)
be satisfied withは「~に満足する」と句動詞で覚えた方も多いと思いますが、ここで使われているwithには、「結果の方向に向かって」=「結果に関して」という意味合いが含まれています。
同じような使い方で
be pleased with(喜ぶ)
be annoyed with(悩む)
などがあります。
似たようなもので
What’s the matter with you?
があります。
昔の名残が残るwith
先ほど、はるか昔にはwithは「対抗する、向かう」の意味で使われていたとお話しましたが、その名残のパターンがこれです。
He argued with his mother.
(彼は母と口論した)
ほかにfight with ~(けんかする)などがあります。
withはあまり飛躍したものがないので、まとめて覚えてしまいましょう。