116.位置を表す前置詞over、under、above、below、up、downの位置関係
イメージの広がりがたくさんある前置詞については、ひととおり説明しました。
ここからは、イメージの広がりが少なく、覚えやすいものを紹介していきます。
まずは、場所を表す前置詞についてです。
over
overは「~の上に」と訳されますが、さらに具体的に言うと「上を覆う、越える」イメージです。
He jumped over a big stone.
(彼は大きな石を飛び越えた)
overにはイメージの広がりがありますので、詳しくはoverの項目を参照してくださいね。
under
underは、「~の真下に」という意味になります。
overと対になっていると考えてよいです。
位置的にはテーブルとかの下にボールが落ちている、とかそんなイメージです。
The ball is under the table.
(ボールはテーブルの下にある)
また、overと対にすると覚えやすいです。
I’m over 30.
(私は30を越えています)
I’m under 30.
(私は30より若いです)
なお、「下で」のイメージが広がり「~の状況下で」のような意味でも使えます。
I can’t swim under this circumstances.
(この状況では泳げない)
above
aboveは、「~の上に」という意味です。
onのようにどこかに接していない上方です。
似た前置詞はoverですが、overは覆うように上にあるイメージです。
The plane is flying above the clouds.
(飛行機は雲の上を飛んでいます。)
below
belowは「~の下に」という意味なのですが、ちょっとunderとは違います。
具体的には「~から離れて、もっと下に」です。
位置的には、「underと同じか、それよりもっと下」のイメージです。
ですから
The sun sinks below the horison.
(太陽は地平線の下に沈んだ)
などという場合に使います。
up
upも上方面を表す前置詞ですが、動きがあるイメージです。
stand upのように、座っている状態から立ち上がる動き、
The cat climbed up the stairs.
(猫は階段を登っていった)
など、「上方向に動きがある」イメージです。
down
downは、upの反対と考えて良いでしょう。
今度は「下方向に動きがある」イメージです。
sit downなんかはまさにそのイメージですね。
The student fell down the stairs.
(その生徒は階段を転げ落ちた)
まさに、下方向に動きのあるイメージですね。
今回の前置詞を絵でまとめてみました。
なんとなくイメージがつかめたでしょうか??