114.細くて長いものに沿って進むを表す前置詞 along
では、次にいきましょう。
次は「along」です。
across が横ぎる、つまり横の方向のイメージなのに対して、alongは「縦方向」です。
alongは「~に沿って」という和訳がよくつけられますが、基本イメージは「細くて長いものに沿って進む」です。
ただし、「沿って」といっても、「脇」とは限りません。
“walk along the street”などとよく言いますが、これは道に沿って(わき道を)ではなく「道そのものを」歩いているのです。
alongは「沿って」という意味につられがちですが、要はその細長い何かをたどるという意味ですので間違わないようにしましょう。
Walk along this street,and you’ll get to the station.
(この道をまっすぐ行けば、駅につきますよ)
のように使います。
では、この場合はどうでしょう。
I walked along the river.
(私は川沿いを歩いた)
この場合は川の中をじゃぶじゃぶ歩いたのではなく、川の土手、というか川の横の地面を歩いたことになります。
要は、alongは、「細長い線沿いに」という意味なので、実際どこを歩くかは臨機応変に意味をとってねということです。
では、もし「川の中をじゃぶじゃぶ歩いた」のなら、どうなるでしょうか。
I walked through the river.
中に突っ込んで抜ける、throughを使うとその情景がイメージしやすいですね。
alongのイメージ、分かっていただけたでしょうか?
alongの応用
alongもイメージとしては大きく離れたものはないので、イメージしやすいと思います。
alongの基本イメージが「細長いものに沿って」、というイメージより、「何かに沿って、同調して、したがって」のような意味に広がっていきます。
1.曲に合わせて
Let’s sing along songs!
(曲に合わせて歌おう)
曲のメロディを一本の長い線とイメージすると、sing alongの意味がよく分かると思います。
2.一緒に
Come along this way!
(こちらにおいで)
ただのcome hereと違い、こっちに来て一緒に何かをしようというニュアンスです。
3.したがって
Please fill in this form, along with following instructions.
(次の指示に従って、用紙に記入してください)