間接疑問文は、ちょっとややこしかったですね。
次からは簡単になりますので、ご安心ください(笑)
82.否定疑問文
否定疑問文は、普通の疑問文
Do you know me?
のような文の文頭が「否定形」になっているものです。
つまり
Don’t you know me?
のような文のことをいいます。
いくつか例文を見てみましょう。
1.
Do you play the piano?(ピアノを弾きますか?)
Don’t you play the piano?(ピアノを弾かないんですか?)
2.
Did he go there?(彼はそこに行きましたか?)
Didn’t he go there?(彼はそこに行かなかったんですか?)
3.
Will you close the door?(ドアを閉めてくださいますか)
Won’t you close the door?(ドアを閉めていただけないでしょうか)
・何が違うの?
基本的な意味に大きな差はないのですが、
質問者に「否定的な気持ち」があるかないかです。
例えば
Do you play the piano?
なら、単純に「ピアノを弾くのかどうか」を聞いているように思えますが、
Don’t you play the piano?
だと、「ピアノ、弾くんでしょ、え?弾かないの?(なぜ?)」のような感情が読み取れます。
2.もそうですね。
Did he go there?
だと、単純にそこへ行ったかどうかを聞いているようですが、
Didn’t he go there?
ですと、
「え?行かなかったの?(行くと思っていたのになぜ?)」
のような感情が見て取れます。
ですから、大きな意味は変わりませんが、ニュアンスがちょっと変わるのですね。
3.については単純な疑問文とは少し意味合いが違います。
助動詞の項目でも紹介しましたが、
Will you~?
で、「丁寧な依頼」を表します。
ですから、
Will you close the door?
で「ドアを閉めていただけますか?」
という意味になります。
さて、では
Won’t you close the door?
はどうでしょうか?
これは日本語に置き換えてみるとよく分かります。
A「ドアを閉めていただけますか」」
B「ドアを閉めていただけないでしょうか」
どちらが丁寧に感じますか?
大体の方が、Bのほうを丁寧に感じると思います。
それと同じで、
Will you close the door?
よりも
Won’t you close the door?
のほうが、より丁寧な言い方になります。
日本語でも英語でも、遠まわしのほうが丁寧に感じるというニュアンスは同じなのですね。
さて、後回しになりましたが、否定疑問文の作り方です。
否定文の文頭(be動詞、do(does、did)、助動詞(can,willなど)にnotをつけるだけ
です。
・答え方
さて、否定疑問文はニュアンスの違いを表す表現として理解いただけたかと思います。
実は否定疑問文、ちょっとややこしいのが「答え方」です。
1.
Do you play the piano?(ピアノを弾きますか?)
これは
弾くなら
yes
弾かないなら
no
ですよね。
では、これはどうでしょうか。
Don’t you play the piano?(ピアノを弾かないんですか?)
日本語では、
「弾かないんですか?」と聞かれると、
弾くなら
「いいえ、弾きます」
弾かないなら
「はい、弾きません」
ですよね。
ですが英語では
弾く場合は
「yes]
弾かない場合は
「no」
なのです。
ここがややこしいところです。
英語では、普通の疑問文でも、否定疑問文でも
答え方が同じなのですね。
英語では
文頭にかかわらず、聞かれている文の内容についてyesかnoか答える
のです。
これが日本人にとって、否定疑問文の最大のポイントです。
しっかり押さえておきましょう!
次回は、付加疑問文を勉強しましょう!