63.疑問詞What
前回、TOEICでは疑問詞が鍵になること、疑問詞にはどんな種類があるかをお話しました。
今回は、具体的な疑問詞の説明に入っていきます。
まずは、前回の問題の解答から。
かなり答えやすかったと思います。
こういった簡単な文で文頭の疑問詞を聞いたときに「何を聞かれているか」を瞬時に判定することが、TOEICで生きてきます。
What is this?
これは何ですか?(what=何)
Who is that man?
あの男性は誰ですか?(who=誰)
When is your birthday?
あなたの誕生日はいつですか?(when=いつ)
Which is your bag?
あなたのバッグはどっちですか?(which=どっち=2択)
How was your trip?
旅行はいかがでしたか?(how=どんな)
Why did you go to the station?
なぜ駅にいったのですか?(why=理由)
いかがでしたか?
まず、最初の疑問詞を見て「何を聞かれているか=時なのか、ものなのか、人なのか、理由なのか?」
一瞬でわかるようにしていきましょう。
さて、では順番に疑問詞を説明していきます。
まずは「what」です。
疑問代名詞、疑問形容詞として使われます。
疑問詞のなかでも「what」はその代表格ですね。
★疑問文の作り方
さて、この疑問詞、基本的には疑問文を作るときに使うのですが、「知りたいこと」が主語に当たるのか、目的語にあたるのかで疑問文の作り方が変わってきます。
what is this?
what is your name?
まずはこういった文。
whatは、文の中でどんな働きをしているでしょうか。
これは、疑問文から元の文に戻すと
your name is what
ということで、whatは「補語」の役割を果たしています。
ではもうひとつ。
what do you want?
これはどうでしょう。疑問文ではなくすると
you want what
ですから、「目的語」の役割です。
ちなみに・・・・おそらく誰もが知っていると思ったので例文に使いましたが、実はwhat’s your name?は実際の会話で使うと非常に失礼な言い方です。
「名前は何だ?」と警官が怪しい男に職務質問するようなイメージですね。
会話中で初対面の方に名前を聞くときは「May I have your name,please?」「Can I have your name?」などと丁寧に聞きましょう。
余談でした。本題に戻りましょう。
A.whatが主語になる場合
では、Whatが主語になる場合はどうでしょうか?
What happened?
「何が起こった?」
What makes you happy?
「なんでそんなに幸せなの?(=直訳:何があなたを幸せにしている?)
このような場合は、 whatが「主語」の役目をしています。
ですから、疑問文の作り方は
What+動詞~?
で完成です。
whatが主語になる場合は、3人称単数扱いですのでwhat makes you happy?のように一般動詞に3単現のsがつきます。
現在形、過去形、未来形などにする場合はそのまま動詞の時制を変えるだけです。
What happens?(whatは3人称単数扱いです)
What is happening?
What will happen?
B.whatが補語になる場合
What is this?
What is your favorite color?
など、whatが「補語」の役割を果たす場合の語順は
What+be動詞+主語
の語順になります。
What is this?
疑問詞+be動詞+主語
What is your favorite color?
疑問詞+be動詞+主語
となります。
C.whatが「目的語」の場合の作り方
1.通常の疑問文を作る要領で、知りたい部分を「what」にする。
→Do you want what?
2.whatを前に出す。
→What do you want?
です。
what+do+you+want?
What+do+主語+動詞の原型
という語順になります。
過去形や現在進行形、未来形でも使えます。
What did you do yesterday?
昨日は何をしましたか?
What are you doing?
あなたは何をしていますか?
What will you do?
あなたは何をするつもりですか?
さて、基本的な使い方はお分かりいただけましたか?
次は、whatの使い方応用編と、TOEICに出てくる「what」をご紹介します。