87.等位接続詞 and but orを使った慣用句
前回は、接続詞のなかでも等位接続詞and but orを勉強しました。
さて今回は、これらの接続詞の応用編です。
and but orの応用編
さて、3つの等位接続詞を勉強しましたが、これらを使った、便利な慣用句をご紹介します。
1.both A and B「AもBも両方」
A and Bでも意味としては通じますが、「どっちも=both」という意味をつけて
both A and B
という使い方ができます。
bothをつけることで「どっちも」という気持ちを表すことができます。
下記の2つを比較してみましょう。
I love Mary and Kate.
(私はマリーとケイトを愛している)
I love both Mary and Kate.
(マリーもケイトも両方愛している)
上の文だと、単純に愛する人が2人いるというニュアンスですが、bothを使って強調すると、「両方愛している」というニュアンスが強まります。
「あなたはどっちのほうが好きなのよ?」と迫られて「どっちも同じくらい愛しているんだ!選べない!」というようなシチュエーションで使えそうですね(笑)
2.not only but also
not only A but also B~で、「AだけでなくBも~」という意味になります。
この場合は直訳すると分かりにくくなるので、このまま固まりで慣用句として覚えてしまってください。
She can play not only the guitar but also the piano.
(彼女はギターだけでなくピアノも弾ける)
3.either A or B(AかBかどちらか)
either A or Bで「AかBのどちらか」という意味になります。
A or Bでも通じますが、eitherを使うことで「どちらか一方」という意味合いが強調されます。
You can take cake or crape.
(ケーキかクレープ、どちらかどうぞ)
You can take either cake or crape.
(ケーキか、クレープ、どちからひとつどうぞ)
上の文は、単純に「どっちが良い?」というニュアンスですがeither を使うと「必ずどちらかひとつを選ぶ」ニュアンスが強まります。
上の文ならば「どっちも食べたい」と言えそうですが、下の文のように「どっちか」を強調されると「両方ほしい」とはいいづらい感じになりそうですね。
4.neither A nor B(AもBもどちらも~ない)
either A or Bの応用編です。
eitherにnotがくっついた、neither(どちらも~ない)という意味の語を使います。
そして、orの代わりにnorを使います。
norは習っていませんが、notとorがくっついてできた語と思ってください。
neither A nor Bで「AもBもどちらも~ない」という意味になります。
He speaks neither English nor French.(彼は英語もフランス語も話さない)
5.命令文,and~/命令文,or~
命令文の後に、andやorをつけると、通常とは少し違った意味合いになります。
命令文の後、and~と文をつなげると
「~しなさい、そうすれば・・・」という意味になります。
命令文の後、or~と文をつなげると「~しなさい、さもないと・・・」という意味になります。
Study hard, and you will pass the exam.
(一生懸命勉強しなさい、そうすれば試験に合格するでしょう)
Study hard, or you will miss the exam.
(一生懸命勉強しなさい、さもないと試験に落ちますよ)
次回は、残りの等位接続詞、for,soについて勉強しましょう。