133.第3文型:SVO
第2文型に続き、第3文型です。
第3文型は
S(主語)+V(動詞)+O(目的語)
で成り立つ文です。
「目的語」が文中にあるということは、「目的語を取る動詞」が来るということです。
つまり、第3文型を見分ける鍵は
他動詞+目的語
です。
他動詞は非常に多いため、これ!ということは出来ません。
また、他動詞としても自動詞としても使われる動詞も非常に多いため「目的語の有無」が重要な判断基準になります。
★第3文型の文
SVOの文は、一番シンプルな例文でいうと、こんな感じです。
I like basketball.
My husband wants a new car.
My family eat rice every day.
さて、ここで第2文型との違いを見てみましょう。
第2文型はS=Cでしたね。
しかし、これらの文は
I≠basketball
My husband≠a new car
My family≠rice
なのでS=Cとなる第2文型と違いますね。
★日本人が自動詞と間違えやすい他動詞
第3文型を取る他動詞のなかで、注意すべき動詞があります。
日本語に訳すと「~と」「~に」などと訳せるため、ついつい自動詞と勘違いして、うっかり“in”とか“to”とか前置詞をつけてしまいがちなのです。
特にこの3つは、本当に間違えやすいので覚えておきましょう!!TOEICのパート5文法問題にも出やすいですよ。
※受動態はbe married to~
I married Jane.
(私はジェーンと結婚した)
※discuss aboutなどと間違えることが多い
We discussed the problem.
(その問題について議論した)
※enter inとやりたくなるけど他動詞です
He entered my room.
(彼は私の部屋に入った)
★目的語が再帰代名詞の場合
第3文型では、他動詞+目的語が鉄則でしたね。
その中でも、ちょっと変わった使い方をするものがあります。
他動詞の目的語が主語に向いている場合、再帰代名詞を使って自動詞的な意味を表すことができます。
He enjoyed himself at the party.
(彼はパーティで楽しかった)
enjoyは他動詞なので、I enjoyed the party.などと目的語が来ますが、主語の人物が楽しむ、という自動詞的な意味にしたい場合は、enjoyの目的語に再帰代名詞を持ってきます。
I introduced myself at the meeting.
こちらはmyselfを持ってくることで自己紹介という意味になるので分かりやすいですね。
★他動詞でも自動詞でも使う動詞の例
さきほど、動詞は自動詞としても他動詞としても使われるものが多いとお話しました。
なかでも、非常に紛らわしい例文を紹介します。
文型あてクイズ
では、これから出てくる2つの文を見比べて文型を当ててみてください。
その1
Mary kept her promise.
Mary kept silent.第2文型[S V C]
Mary kept her promise.第3文型[S V O]です。
Mary
kept silent.
この文で使われているkeepは、不完全自動詞としてのkeepですので、後に補語が来ます。
Mary=silentですから、第2文型で大丈夫ですね。
Mary kept her promise.
ここでのkeepは他動詞として使われています。
「promise」が目的語です。
その2
I walk my dog every morning.
I walked along the river.第1文型(私は川沿いを歩いた)[S V]
I walk my dog every morning. 第3文型(私は毎朝犬を散歩させる)[S V O]です。
I walked along the river.
これは第1文型、完全自動詞を使った文です。
I walk my dog every morning.
こちらはwalkが「~を歩かせる」という他動詞になったパターンです。
dogが目的語で「犬を歩かせる=散歩させる」になります。
その3
I studied very hard last night.
I study English.第3文型[S V O]
I studied very hard last night.第1文型[S V]
I study English.
これはstudyが他動詞として使われています。目的語はEnglish。
I studied very hard last night.
これはstudyが完全自動詞として使われているので、第1文型です。
さて、第3文型は理解できましたか?次に進みましょう。