45.不定詞応用編 その1
基本の不定詞を覚えたところで、今度は応用編に行きましょう。
これも例文を覚えてしまえば大丈夫です。
応用編は5つに分けてお届けします。
1.人に頼む
2.it構文
3.疑問詞+不定詞
4.慣用句
5.知覚、使役動詞
結構ややこしいのと、暗記が多いので、その1では最初の2つを説明します。
1.人に頼む
まず最初の応用編は「人に頼む」パターンです。
She asked me to help her.
(彼女は私に手伝ってと頼んだ)
I told him to get up early.
(私は彼に早く起きるよう言った)
I want you to read this book.
(私はあなたにこの本を読んでほしい)
want,ask,tellなどを使って「人に~するよう伝える」場合は
という語順にします。
これらの動詞は他動詞で人を目的語にできるので、こういう使い方になります。
ちなみにこれ、受け身にもできます。参考まで。これは覚えなくて大丈夫です。
She asked me to help her.
→ I was asked to help her (by her).
I told him to get up early.
→ He was told to get up early (by me).
2.it構文
さて、次の応用は「it構文」です。
まずは下記2つの例文を見てみましょう。
1.To study english is easy.
2.It is easy to study English.
どちらも「英語を学ぶことは易しい」という意味です。
1の文は、基本の不定詞で学んだ「名詞的用法」の「主語」ですね。
これでももちろん意味は通じるのですが、「重要なエッセンスほど先に言う」「結論が先」が良しとされる英語では「主語が頭でっかち」な文が嫌われる傾向にあります。
ですから、早く結論が言いたいのに主語が長い場合、2のように「it」というあいまいで短い主語を置いて先に結論(動詞)を述べてしまい、後にtoをつけて「~することは」という説明をするのです。
日本語だと、主語を省略できるのですが、英語ではほとんどの場合主語の省略はありえないのでこういう裏技を使うことになります。
こういう使い方を「it構文」「形式主語のit」などと呼びます。
考え方としては「it=to以下」ということになり、英語の頭に切り替えて「とりあえずの主語」は読み飛ばして理解しましょう。
「簡単」何が?→「英語を勉強すること」
という読み方でいきましょう。
何でも和訳すればいいってもんではありません。
不定詞に関しては特に、「きちんと和訳すること」が、逆に英語を理解する妨げになってしまいがちです。
英語の語順のまま、追って理解できるようにしましょう。
そのためには短い例文を暗記してしまうのが一番の近道です!!!
It was hard to climb the mountain.(その山を登るのは大変だった)