前置詞

ピンポイント方向を表す前置詞 to

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105.ピンポイント方向を表す前置詞 to

次は、方向を表す前置詞です。

まずはto。

toの基本イメージは「目標への到達」です。

同じく方向を表す前置詞に「for」がありますが、forの基本イメージは「そっちの方向へ向かって」です。

とてもよく似ていますが、違います。

toは意味合いに「到達」の意味を含みます。

一方、forは「到達」してもしなくても、とにかくその方向へ、というイメージです。

toを勉強した後、forの説明に入りますが、この基本イメージの違いを頭に入れて考えると、分かりやすいと思います。

とにかく、まずはtoは「目標へ到達するイメージ」と覚えてください。

一番イメージしやすいのは、やはりこれですね。

目標のto

I went to the park yesterday.
(私は昨日公園に行った)

「私」が「公園」に行くわけですから、目標の到達点ですよね。

一番ベーシックな使い方です。

到達のイメージしやすいものとしては

He came to my house.
(彼は私の家に来た)

I gave an apple to her.
(私は彼女にりんごをあげた)

I spoke to a woman to ask how to get to the station.

talk to、speak toなど「話す」ときは、必ず相手が必要ですよね。

ですから、「話す」系の自動詞はtoをつけます。

She is very kind to me.
(彼女は私にとてもやさしい)

あたりでしょうか。

どれも対象がはっきりしていて、そこに向かい、到達するイメージです。

from・・・to~

toでよく使われるのがfrom・・・to~(・・・から~まで)です。

起点を表すfromと到達点を表すtoの組み合わせですね。

Lunchtime menu is availabke from 11:00 to 14:00.
(ランチの時間は11時から14時です)

限られた時間を表すときにも“to”を使います。

○時から○時まで、は“from・・・to~

from・・・to~はfromのところでもお話しますが、頻出熟語です。

場所でも人でも概念でも使えます。

from Sapporo to Tokyo
from Mary to Ken
from beggining to the end

などなど。

では、次回はもう少し突っ込んだ使い方を勉強していきましょう。

toの応用編

方向、到達点

Listen to me carefully.
(注意して聞いてください)

listen to は「~を聞く」と熟語的な覚え方をしますが、toの前置詞はちゃんと「方向」の意味を持っています。

余談ですが、似た意味のhearとは意味合いが全く違います。

ここはあまり学校では教わらないのですが、せっかくなので話しておきます。

listen to~「toは目標一直線」ですから、しっかり音の出所を意識して聞くときに使います。

先生の話とか、重要な説明とか、友達の愚痴とか、ですね。

一方、hearは「聞く気がないけど聞こえてくる」物理的な意味合いです。鳥のさえずりとか、工事の雑音とか・・・

ですから「歩いているとき、鳥のさえずりが聞こえた」といいたければ

When I was walking along the river,I listened to the birds singing.

ではなく

When I was walking along the river,I heard the birds singing.

としないと不自然です。

I jumped in a river , and got wet to my skin.
(私は川に飛び込み、肌まで濡れてしまった)

水が洋服を通って肌まで到達したイメージです。

I danced to the music.
(私は音楽に合わせて踊った)

これはちょっとイメージが難しいかも知れませんね。

musicに合わせてdanceを踊るので、danceがmusicに向かっている、musicに基づいて踊っているイメージです。

範囲、限界

toはある範囲や限界に到達するような場合でも使います。

I agree with you to some extent.
(私はある程度まであなたに同意します)

Enjoy the party to your hearts content.
(心ゆくまでパーティを楽しんでください)

このあたりは熟語として暗記している人が多いかもしれませんね。

比較、対比

toには対比や比較の意味合いもあります。

目標物と照らし合わせるようなイメージですね。

対比

This clothes is too big rerative to your size.
(この服はあなたのサイズと比べて大きすぎます)

比較

比較級は基本的にthanを使いますが、ラテン語由来の言葉には、toが使われます。

toに対比の意味があるのですが、なぜラテン語由来の比較の言葉にtoがつくかのルーツはよく分かっていませんが、ラテン語由来の単語には、比較級がない、というのがひとつの理由でしょう。

とにかく、

I prefer tea to coffee.(私はコーヒーより紅茶が好きです)

という使い方をします。

ラテン語由来の単語で、比較のtoと共に使うものをあげておきましょう。

major to(大きい方の)
minor to(小さい方の)
superior to(すぐれた)
inferior to(劣った)
prior to(前の)
posterior to(後ろの)

だいたい“-er”や“-or”がついていますね。

感情のつながり

To my surprise, my father won the prize.
(驚いたことに、父が賞をとった)

事実が私に到達して、それによって感情が沸き起こる・・・というイメージです。

ちょっと無理やりっぽい気もしますが・・・

to+感情の使い方は、ほかにもあります。

to my joy(嬉しいことに)
to my disappontment(がっかりしたことに)
to my sorrow(悲しいことに)

などです。

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