98.thatの熟語的表現 so・・・that~、似たような意味のtoo~to・・・
さて、以前接続詞の中でも非常に使用頻度が高い「that」を勉強しましたね。
今回は、thatを使った重要な熟語的表現を勉強します。
so・・・that~「とても・・・なので~」です。
そして一番よく使われるのは下記の形式です。
例文を見ながら説明したほうが分かりやすいので、まずは下の文を見てみましょう。
【例文】
Her voice was so quiet that I couldn’t hear what she said.
(彼女の声はあまりに小さくて、何を言ったか聞き取れなかった)
I am so busy that I can’t go to her birthday party.
(私はとても忙しいので彼女の誕生パーティに行けない)
so~that・・・の“so”の後には形容詞か副詞が入り「あまりにも~なので」という意味になります。
that・・・の・・・は「あまりにも~」だった結果、の内容(節)が入ります。
too~to+不定詞での書き換え
so・・・that~の構文は
so・・・that 主語+can’t~「とても・・・なので~できない」
の場合に限り
too・・・to~という形式に書き換えることができます。
too・・・to~は「とても・・・なので~できない」
という意味になりますので、同じような意味が表せるのですね。
この構文は、to以下が否定形ではないのに、否定の意味になるのがポイントです。
書き換えすると、
I am so busy that I can’t go to her birthday party.
↓
I am too busy to go to her birthday party.
ここでは主節と従属節の主語が一緒なので、そのままtoo・・・to~を使います。
Her voice was so quiet that I couldn’t hear what she said.
↓
Her voice was too quiet for me to hear what she said.
この場合は主節の主語と従属節の主語が違うので意味が通るようにするために for me(私にとって)を入れます。
ここでポイントは、主語を目的格にすることです。
ここでは“I→me”になっていますね。
「彼女の声は小さ過ぎて、私には聞こえなかった」
という意味になります。
つまり、“so・・・that 主語+can’t~”を“too・・・to~という形式に書き換える場合”、主節と従属節の主語が違う場合は
になります。
so~that・・・が接続詞thatを使った表現なのに対し“too~to+不定詞(動詞の原形)”は不定詞を使った表現なので“too~to”を使うと短く、簡潔に表すことができます。
※too~to・・・に書き換えられないものとは?
so・・・that 主語 can’t~の場合のみ書き換えられるということは、that以下が否定形でない場合はtoo・・・to~に書き換えできません。
このことは、しっかり覚えて置いてくださいね。
たとえばうっかり
The lecture was so boring that I fell asleep.
(講義があまりにつまらないので、眠ってしまった)
このような文を
何も考えずにThe lecture was too boring for me to fall asleep.なんてやってしまうと、
私は講義がつまらなすぎて、寝ることができなかった
という意味になってしまいます。
ですから
“so~that・・・”から“too~to・・・”に書き換えできるのは“so~that 主語 can’t”の場合のみです。