疑問詞

疑問詞who

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65.疑問詞who

前回は、疑問詞whatについて説明しました。今回は、人に使うwhoについて説明していきます。

まずは、前にご紹介した「疑問詞の格」の表を見てください。

疑問代名詞

主語・補語 所有格 目的格
what what what
who whose who(目的格でwhomを使う場合もある)
どっち which which which

疑問副詞

いつ when
どこで where
どうやって・どのくらい how
なぜ why

疑問形容詞(名詞にくっついて「どんな~」「どっちの~」と名詞を形容する)

どんな~ what
どっちの~ which
誰の~ whose

人をあらわす「誰」の疑問詞は格によって単語が変わりますね。

でも心配無用です。格が変わってくれたほうが読み解きやすいので、逆にありがたいですよ。

では進めていきましょう。

A.whoが主語になる場合

まず「誰が」と主語になる場合は「who」を使います。

whatと同じく、疑問文の中で疑問詞が主語になる場合は、語順がそのままです。

ではまず、例文を見ながらwhoの疑問文を作ってみましょう。

Who painted this picture?

(誰がこの絵を描きましたか?)

1.素直に主語を文頭にして「Who」を持ってきます。

→Who

2.そのまま動詞をつなげます。

→Who painted this picture?

Who+動詞~?

で、完成です。

また、whoを含む「疑問詞」は「3人称単数扱い」なので、「現在形の場合」には、「動詞に3単現のs」をつけます。
Who lives in this house?のような感じです。
疑問詞に気を取られて、sを忘れがちなので注意しましょう。

B.whoが補語の場合

Who is that man?

この場合もwhatと同じく、

who+be動詞+主語

の語順で疑問文を作ります。

whatと基本的に作り方が同じですから、簡単ですね。

C【目的語・・・who、whom】

では、主語のwhoで疑問文を作ったところで、次は目的語のwho、whomについてお話します。

whatの項目では

What do you want?

のような、疑問詞が目的語になる場合

がありましたね。

ではこれと似たような文をwhoを使って作ってみましょう。

【例文】

Whom do you want to talk to?

Whom(who)+do(does,did)+主語+動詞~?

の法則で完成です。

※目的語は「whom」を使うとされていますが、日常会話では主に「who」を使っています。
ですからWhomでももちろん通じますが、Who do you want to talk to?のほうが自然です。

※ちょっとややこしい文

目的語がwhomではなくwhoになることで、こんなややこしい文ができてしまいます。

下記2つの意味の違いは分かりますか?

1.Who likes you?

2.Who do you like?

これは

1.Who likes you?

が、「誰があなたを好きなのですか?」

という意味でwhoは「主語」です。

ちなみに、疑問詞はすべて「単数扱い」ですから、
whoが主語で現在形の場合は動詞に「3単現のs」がついて
livesになっています。

2.Who do you like?

こちらは「あなたは誰を好きですか?」

という意味でwhoは「目的語」です。

元の語順に戻すとdo you like who?となります。

ちょっとややこしいのですが、
これは「慣れ」ですので、最初は丁寧に読み、
次第に読みなれていけばすらすらとわかるようになります。

答え方

WHO疑問文の答え方はどうすればよいでしょうか?

Who painted this picture?

「誰がこの絵を描きましたか?」ですから、「描いた人」を答えればよいですね。

John.だけでも通じますが、文法的にはJohn did.(ジョンが描きました)。描く、という動詞が重複するので「doの過去形did」と答えます。

Whom do you want to talk to?

こちらは「あなたが話したい相手」を聞いているので“John.”だけでも通じますが

I’d like to talk to John.

というと丁寧です。

TOEICで出るwho

TOEICでは、リスニングやリーディングでどのように「who」の疑問文が出るのでしょうか?

参考までに、こんな感じのことを聞かれます。

リスニングのパート3で、2人の会話を聞いてから質問に答える。

Who most likely is Mr.Hopkins?

A customer
A manager
An agent

会話の中に「Mr.Hopkins」のことが出てきて、それが誰かという質問です。

TOEICでは「most likely」と入る設問が非常に多いです。

会話の中で職業を名言せず、そこから推測される問題が多いのです。

「ホプキンス氏はおそらく何者でしょうか?」

という内容ですね。

もうひとつ。パート4のリスニングでは、モノローグを聞いて、その内容について答えます。

Who is the speaker?

A counselor
A doctor
A chef
A reporter

「話し手は誰ですか?」という設問ではおそらくモノローグの内容が「診察の予約時間のこと」だったり、「料理の内容」だったりしてその話の内容から話し手の職業を選ぶなどのパターンが多いです。

whoの説明はここまでです。

次回は「誰の」をあらわすwhose、「どの」をあらわすwhichについて説明します。

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