53.ぜったい分かる関係代名詞②
前回は、関係代名詞の解読をお願いしました。
ここからは解説です。
例文
This is the pen which I bought yesterday.
関係代名詞whichを、the penに変えて読んでみてください。とお願いしました。
いかがでしたか?
さて、ここから解説に入ります。
解説
「関係代名詞」は、who,which,whose,whomなどの疑問詞を代名詞的に使います。
この例文では“which”が関係代名詞です。
そして、代名詞の本来の単語を「先行詞」と言います。
ここでは“the pen”です。
>返り読みせずに読む方法は「代入法」(と勝手に命名)を使います。
ただ、先行詞を関係代名詞に入れるだけです。
そんな簡単なことが、とお思いでしょうが、読むにはこれが一番早いんです。
もっといえば、話すときもこれが一番早いです。
私はこの考え方で関係代名詞を理解してから、英会話で関係代名詞が使えるようになりました。
頭で考えながら話せるからです。
では例文に戻りましょう。
This is the pen which I bought yesterday.
ここで言う関係代名詞“which”です。
そして“which”が指すのは“the pen”です。(これを先行詞といいます)
だから、“which”を“the pen”に置き換えて読めばよいだけです。
ということは、この文の読み方は
This is the pen. the pen I bought yesterday.
あれ?ちょっと語順が変ですね。
これは、「先行詞がどれか分からなくなるので、関係代名詞に限っては先行詞につなげられるよう語順を変えてもよい」からです。
また、関係代名詞“which”は、関係代名詞が目的語になるサインです。
ですから、which I bought yesterdayの文中で、whichは「目的語」になるのです。
目的語は他動詞の後に来ますから、意味を通るように変えると
This is the pen. I bought the pen yesterday.
ですね。
この文なら、関係代名詞を知らなくても分かりますよね???
しかも、意味も分かりますよね??
「これはペンです」「私はそのペンを昨日買った」
これ以上、まともな日本語に訳さなくても、頭の中で分かりますよね?
この処理が脳内でできれば十分です。
「でも、そんな読み方で本当に大丈夫なの???」という疑問の声もあがりそうです。
確かに、英語と日本語は語順が絶対的に違いますから、受験問題のような日本語に訳せという問題が出れば、まともな日本語にするために後ろから訳さなければなりません。
でも、私たちが目指すのは英語を話せるようになることです。
TOEICのスコアアップを目指している方は、英文を素早く理解することが最も重要です。
正しい日本語に訳す必要は全くありませんし、英文を前からじゃんじゃん読み下していくことができなければなりません。
きっちりした日本語にならずとも、英文を読み自分の頭の中でどういうことか描ければOKです。
さて、なんでこんなにややこしい関係代名詞が存在するのでしょうか??
私はこう考えてます。
英語は日本語よりも文法の決まりが厳しいのです。
日本語なら適当に省略しても良いので、「このペン見て、昨日買ったんだ。」
とか何とか適当に言えば良いのですが
英語では主語、動詞、目的語が一文に必ず存在するので適当な省略は許されません。
ですから、関係代名詞という、一文でいろいろ言いたいときに使える代名詞が登場したのだと思います。
さて、先ほどの文。
日本語は、語順を入れ替えても抵抗がない言葉なので、関係代名詞を「代入」して頭から読んでも抵抗なく読めるはずです。
This is the pen which I bought yesterday.
これはペンです、それでそのペンは私が昨日買いました。
しかもありがたいことに「先行詞」のすぐ後に「関係代名詞」が来ますから、わざわざ一生懸命「先行詞」を探さなくても、読んですぐ後に来た関係代名詞に、その直前の言葉を代入すればいいだけです。
はい、もう一度。
This is the pen which I bought yesterday.
This is the penまで読んで、「これはペンです」
その直後にwhichを見つけたら即「そのペンは」と脳内変換です。
そうすれば戻って読む必要はありません。
いかがですか?????
できそうですよね?
では、いくつか練習してください。
全部同じパターンですから大丈夫です。
関係代名詞について詳しくは次回説明しますがいまは疑問形以外で「who,which,whose,whom」を見たら「関係代名詞」と認識して
その前の名詞を先行詞として、関係代名詞に代入してください。
また、関係代名詞は主語になるか目的語になるか、所有格になるかで使い分けをします。
次回、関係代名詞の種類などを覚えていただきますが、今はヒントを見ながらで大丈夫です。
ぜひ挑戦してみてください。
練習問題
whichは目的格(目的語になる)
whoseは所有格(~のという意味になる)
This is the boy whose father is French.(whoseは所有格です)
I have a cat which is very cute.(whichは人間以外の主語になります)
回答
That is the man whom I met yesterday.(whomは目的語になります)
あれは男性、あの男性に私は昨日会った。
This is the boy whose father is French.
こちらは少年、その少年のお父さんはフランス人だ
I have a cat which is very cute.
私は猫を飼っている、その猫はとってもかわいい
あえてまともな日本語にはしません。
受験を経験した日本人特有の「きれいな日本語に訳したい病」を治したいからです。
この説明だけで、関係代名詞の半分以上は説明終了です。
なので、ここの部分が「?」の場合はもう一回読んでください。
考え方が分かれば、あとは法則にのっとって文を読むだけです。次からは、文法的な知識の説明に入ります。
this is が his is になってますよ
ご指摘ありがとうございます。修正しました。