「ネイティブなら子どものときに身につける英会話なるほどフレーズ100」はネイティブが子供のころに教わるフレーズが100個載っている本なのですが、著者が英語ネイティブだというところがかなり大きいと思います。
英語フレーズの内容自体は、中学、高校とまじめに英語の勉強をしていた人なら知っているフレーズが多いと思うのですが、私がオススメな理由は各英語フレーズの説明に「POINT」「BE CAREFUL」「ONE MORE STEP」という見出しで、英語ネイティブならではの説明を付け加えているところです。
実際の話、私自身も100フレーズ中半分以上は知っているフレーズだったのですが、「使い方を知らなかった」もしくは「使い方を間違えていた」フレーズがかなりありました。
ニュアンスというレベルであれば、言葉を付け加えて説明すれば相手に伝わると思いますが、使う場面を間違えていたとしたら・・・はずかしいで終われば問題ありませんが、こちらの意図を勘違いして受け取られるかもしれません。
スラングじゃないので、恐ろしい場面はあまり無いかもしれませんが変な英語であることは間違いありません。
そして、この本にはもう1つオススメなところがあります。
それは、著者が英語ネイティブで日本語を苦労して習得した人であるという点です。
母国語が英語の人が日本語を覚える上で苦労したところや、考え方の違いなどを自分の経験の中から説明してくれていて興味深い内容が多いです。
特に私が勝手に良いと思っているところは、
[2] 英語を母国語として育った人が日本語を習得したので苦労したところが分かりそう
[1]に関しては言うまでもなく英会話で一番知りたいことだと思いますし、[2]に関しては逆も当てはまると思ったんです。
勝手にこう考えました。
少し紹介すると、著者が日本語を覚える歳に「主語を口にしないようにするのに苦労した」と言っているのですが、これは私が「英語を口にするには主語をきちんとつけること」を意識しているのとまったく同じ考えでした。
※正確には会話の際にはSVを瞬間的に言えと先生に義務付けられているので動詞もです。
このことは本の冒頭で書かれているのですが、この言葉を読んだときに購入は正解だったと感じたことを覚えています。
その全てが当てはまるとは思いませんが、著者のスティーブ・ソレイシイさんに英語を教われば、英語が上達するのが相当早いと思います。
あっそれとこの記事の冒頭で紹介し忘れましたが、この本はCD付きです。
CDの内容は本の内容に沿って、フレーズの説明をしてくれていますので、移動中とかでも英語フレーズの勉強ができます。
フレーズだけを収録したものではなく、説明も入っているのでありがたいです。
著者の声も聞けますしね。
100個全て覚えたら英会話は出来る?
この本の説明と英語フレーズを全て覚えたらどのぐらいの知識になれるのでしょうか?
「子供のころに覚えるフレーズ」ではありますが、全部で100フレーズ。
しかも、「Here」のような英単語1つというものも含まれています。
英語フレーズを100個覚えれば、動詞や副詞などの内容を変えるだけでそれ以上の表現が可能ですが、かなり厳選されていると考えたほうがいいでしょう。
基本フレーズというかコアの部分です。
ですので、この本を読んだからネイティブの5歳児レベルのボキャブラリーになれるとか、そんな比較はできないと思ってください。
この本を買うか買わないか決め手は2つです。
英語ネイティブの視点からみた日本語との違いを知ることができる
この本の帯にも書かれていますが、「それだけでたりる?」を3語で言えない人は買ってもいいかもしれません。
おそらくですがこの本は、英語上達に興味がある人には単純に読み物としても面白いにでおそらく購入して損したとは思わないと思いますよ。